かは(かわたれ)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・あわれこの罪なき声、かわたれ時の淋びしき浜に響きわたりぬ。私語くごとき波音、入江の南の端より白き線立て、走りきたり、これに和したり。潮は満ちそめぬ。 この寒き日暮にいつまでか浜に遊ぶぞと呼ぶ声、砂山のかなたより聞こえぬ。童の心は伊豆の火・・・
国木田独歩
「たき火」
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海辺の五時夕暮が 静かに迫る海辺の 五時白木の 質素な窓わくが室内に燦く電燈とかわたれの銀色に隈どられて不思議にも繊細な直線に見える。黝みそめた若松の梢にひそやかな濤のとどろきが通いもしよ・・・
宮本百合子
「海辺小曲(一九二三年二月――)」
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