甘井先ず竭く
《「荘子」山木から》甘井の水は利用者が多いので、先にかれる。才能のある者は、才能を使いきって衰えるのも早いというたとえ。
かんせいいがくのきん【寛政異学の禁】
寛政の改革の一政策。寛政2年(1790)幕府の学問所である昌平黌 (しょうへいこう) で朱子学以外の学問を禁じ、官吏登用は朱子学を学んだ者のみとした。
かんせいかい【感性界】
感覚器官を介して得られる事象の総体。カント哲学では、感性的直観の形式としての時間・空間に規定された現象界。感覚界。→可想界 (かそうかい)
かんせいがくいんだいがく【関西学院大学】
兵庫県西宮市に本部のある私立大学。前身は明治22年(1889)米国南メソジスト派宣教師によって設立された関西学院。昭和7年(1932)旧制大学として発足。昭和23年(1948)、新制大学に移行。
かんせいきょういく【完成教育】
上級学校への準備ではなく、その学校を卒業後、ただちに社会に出ることを目標とする教育。
かんせいきんゆう【官製金融】
日本政策投資銀行など政府系の政策金融機関が提供する金融サービスのこと。民業を圧迫し、官僚の天下り先になるなどの指摘があり、縮小の方針が示されていたが、金融危機への対応で融資額・資産規模が拡大している。
かんせいけい【慣性系】
静止または等速度運動をしている座標系。ニュートンの運動の法則が成り立ち、これらの座標系は互いに等速度の相対運動をしており、ガリレイ変換で関係づけられる。地球に固定した座標系はほぼ慣性系を示す。惰性系。慣性座標系。→加速系
かんせいこうほう【慣性航法】
航空機・船舶・ロケットなどの航法の一。ジャイロスコープ・加速度センサーなどで移動中の加速度を測定し、積分計算によって速度・距離を算出して自己の位置を求めながら所定の航路を航行する方法。
かんせいしつりょう【慣性質量】
物体の慣性の大きさで示される質量。ニュートンの運動方程式に基づいて定義される。加速度をα、力をfとするとき、運動方程式はf=mαと比例関係で表され、その係数mが慣性質量となる。一方、重力を生じさせる原因として万有引力の法則に基づいて定義される重力質量がある。
かんせいしょくぶつ【乾生植物】
砂漠・砂地・岩石地など吸水の困難な土壌に生育する植物。葉は針状や鱗片 (りんぺん) 状などで小さく、水分の蒸散を少なくしている。サボテンなど。→湿生植物