巻を追う
何巻かに分かれた書物を順に読んでいく。「—・うごとにおもしろくなる」
巻を措く能わず
非常におもしろくて、一気に最後まで本を読んでしまう。
寒に帷子土用に布子
《寒の頃に帷子、夏の土用の頃に布子は無用であることから》季節外れで役に立たないこと。
棺を蓋いて事定まる
《「晋書」劉毅伝から》人間の真価は、死んでから決まる。人事は棺を蓋 (おお) うて定まる。蓋棺事定 (がいかんじてい) 。
款を通ず
《「北史」盧柔伝から》交わりを親しくする。転じて、敵に内通する。「長州に—・ずる者ならんとの嫌疑を以て」〈福沢・福翁百話〉
間髪を容れず
《「説苑 (ぜいえん) 」正諫から。あいだに髪の毛1本も入れる余地がない意》少しの時間も置かないさま。「質問に—答えた」 [補説]「間、髪を容れず」と区切る。「かんぱつを、いれず」「かんぱつ、いれず」は誤り。
感極まる
非常に感動する。「—・って涙を流す」
感に堪えない
非常に感動して、それを表に出さずにはいられない。「—◦ないという面持ち」
感に堪える
《「感に堪えない」を打消しの語を伴わないで用いたもの》「感に堪えない」に同じ。「味噌汁 (おつけ) を装う白々とした手を、—・えて見て居たが」〈鏡花・婦系図〉
歓を尽くす
十分に楽しむ。「同窓の友と一夕 (いっせき) の—・す」