きゅうせいきょぜつはんのう【急性拒絶反応】
肝臓・心臓・腎臓などの臓器移植後6日から3か月ごろに起こる拒絶反応のこと。移植された臓器に出血・浮腫・壊死などがみられる。強い免疫抑制を行うことで治療できる場合が多いとされる。→慢性拒絶反応
きゅうせいしんきんえん【急性心筋炎】
ウイルスの感染などが引き起こす急性の心筋炎。筋肉組織が破壊され、心臓が肥大する。拡張型心筋症などに進んで予後が不良な場合は心臓移植の対象となる。
きゅうせいどうみゃくへいそくしょう【急性動脈閉塞症】
塞栓症や血栓症などによって動脈が急に閉塞し、血流が途絶える疾患。
きゅうせいゆちゅうはんのう【急性輸注反応】
薬剤を点滴中またはその直後に発生する有害事象。関節痛・気管支痙 (けい) 攣 (れん) ・めまい・息切れ・疲労・頭痛・頻脈・じんましん・嘔 (おう) 吐 (と) などの症状が現れ、通常24時間以内に回復する。アレルギー反応とは区別される。急性輸液反応。注入反応。インフュージョンリアクション。
きゅうせいこつずいせいはっけつびょう【急性骨髄性白血病】
急性白血病のうち、骨髄系の造血細胞が分化・成熟する働きを失い、正常な血液を作ることができなくなる病気。骨髄系の造血細胞は、本来ならリンパ球以外の白血球や赤血球・血小板に分化するが、この病気では、芽球という未熟な血液細胞が急速に無秩序に増殖し、正常な血球をつくる機能を妨げる。AML(acute myelogenous leukemia)。→急性リンパ性白血病
きゅうせいぜんこつずいきゅうせいはっけつびょう【急性前骨髄球性白血病】
急性骨髄性白血病のうち、腫瘍化した造血細胞が前骨髄球の段階で分化を停止するものをいう。
きゅうせいねつせいこうちゅうきゅうせいひふしょう【急性熱性好中球性皮膚症】
⇒スイート病
きゅうせいはっけつびょう【急性白血病】
骨髄にある造血細胞が正常な血球に分化・成熟する能力を失い、異常な血液細胞が無秩序に増殖する病気。正常な血球をつくる機能が妨げられ、病気に対する抵抗力が低下し、貧血や出血を起こしやすくなる。腫瘍化する細胞の種類によって、急性骨髄性白血病と急性リンパ性白血病に大別される。急速に進行し、放置すれば短期間で死に至る。治療法として化学療法・放射線療法・造血幹細胞移植などがある。→慢性白血病
きゅうせいリンパせいはっけつびょう【急性リンパ性白血病】
急性白血病のうち、リンパ球に分化する造血細胞が成熟する働きを失い、正常な血液を作ることができなくなる病気。リンパ芽球という未熟な血液細胞が急速に無秩序に増殖し、正常な血球をつくる機能を妨げる。急性リンパ芽球性白血病。→B細胞 →T細胞ALL(acute lymphoid leukemia)。→急性骨髄性白血病 [補説]増殖する悪性細胞の種類によって、B細胞性急性リンパ性白血病とT細胞性急性リンパ性白血病に分けられる。
きゅうせいきびょうしょう【急性期病床】
発症・受傷後間もない患者や病状が不安定な患者に対して、専門の医療従事者が一定期間、集中的な医療を提供するために使用される病院のベッド。