こがねづくりのたち【黄金作りの太刀】
太刀の金具を金銅づくりにしたもの。
こがねのきし【黄金の岸】
極楽浄土にあるという七宝の池の岸。また、一切の煩悩 (ぼんのう) から解脱 (げだつ) した涅槃 (ねはん) の境地。「暁到りて、浪の声—によするほど」〈新古今・釈教・詞書〉
こがねのことば【黄金の言葉】
「金言 (きんげん) 2」に同じ。「法 (のり) の教へは朽ちもせぬ、—重くせば」〈謡・実盛〉
こがねのなみ【黄金の波】
黄金色に輝く波。金波 (きんぱ) 。また、黄色く実った稲穂が風に揺れるようすを波に見立てていう。
こがねのもじ【黄金の文字】
金泥で書いた文字。金文字。「—の御経、帝の御手づから書かせ給ひて」〈今鏡・一〉
こがねのやま【黄金の山】
1 金を産出する山。金山。 2 山のように積んだ黄金や金貨。
こがねばな【黄金花】
シソ科の多年草。中国などに分布。夏に青紫色の唇形の花が総状に咲く。根は円錐形で内部は黄色く、漢方で黄芩 (おうごん) といい、薬用。
こがねむし【黄金虫/金亀子】
1 甲虫目コガネムシ科の昆虫。体長約2センチ。体は広卵形で、背面は強い光沢のある濃緑色または紫紅色。夏に出現し、広葉樹の葉を食する。《季 夏》「落ちしまま翅 (はね) はみ出せる—/正雄」 2 甲虫目コガネムシ科の昆虫の総称。体は頑丈で背面は丸く高まり、金属光沢をもつものが多い。幼虫は土中にすみ、地虫 (じむし) とよばれる。植物の葉を食うコガネムシ・カブトムシ・ドウガネブイブイなどと、動物の糞 (ふん) を食うダイコクコガネ・タマオシコガネなどとに大別される。 [補説]書名別項。→黄金虫 →こがね虫
こがねめぬき【黄金目貫】
1 黄金製の刀の目貫。 2 《花の形が刀の目貫に似ているところから》寒菊 (かんぎく) の別名。
こがねもち【小金持(ち)】
衣食住に不自由なく、好きなことをして楽しめる程度の収入・資産を持っている人。