ごぜんかいぎ【御前会議】
1 明治憲法下で、国家の重大事に関して、天皇の出席のもとに、重臣・大臣などが行う最高会議。 2 (比喩的に)組織の上層部が出席する会議。
ごぜんがかり【御前掛(か)り】
能・狂言などを神前や貴人の前で演じる際の特別な作法や演じ方。
ごぜんかご【御膳籠】
仕出し料理を入れて運んだ、方形の竹かご。てんびん棒の両端にかけて担ぐ。
ごぜんさま【午前様】
《「御前様」をもじっていう語》夜遅くまで酒を飲んだり遊んだりして、午前零時を過ぎて帰宅すること。また、その人。
ごぜんさま【御前様】
1 貴人の敬称。大名・高家や高位の人を敬っていう。代名詞としても用いられる。「—のお出まし」「—、万事は下拙めにお任せ下さりませう」〈伎・名歌徳〉 2 貴人の妻の敬称。特に、大名・旗本などの妻を敬っていう。「上つ方の—へ、一夜づつ御慰みにあげける」〈浮・一代女・一〉
ごぜんじあい【御前試合】
武家時代、将軍や大名の面前で行った武術の試合。また、天皇の前で行う試合。天覧試合。
ごぜんじょうとう【御膳上等/御前上等】
等級が最も上であること。最上等。「三河屋の二階に登りたまいて、—の料理を命じたまいつ」〈逍遥・諷誡京わらんべ〉
ごぜんじるこ【御膳汁粉】
こしあんで作った汁粉。→田舎 (いなか) 汁粉
ごぜんそば【御膳蕎麦】
特別上質の白いそば粉で作ったそば。
ごぜんたちばな【御前橘】
ミズキ科の常緑多年草。高山の林下に生え、高さ8〜12センチ。茎の頂に、卵形の葉がふつう6枚輪生する。夏、白い4枚の苞 (ほう) をもつ多数の小花をつけ、実は丸く、赤く熟す。石川県白山の御前峰で発見された。