幸いなる哉
1 しあわせなことだなあ。「神を信ずる者は—」 2 (副詞的に用いて)運のよいことに。「—、破産をまぬがれた」
幸いにして
運よく。幸運にも。副詞的に用いる。「—けがは軽かった」
さいわいおり【幸い織(り)】
縦糸を密に、横糸を数本並べて織り込み、横筋を出した絹織物。博多織に似たもので、光沢がある。女性の帯地などに用いる。
さいわいぎ【幸い木】
1 正月の飾り物の一。四国・九州地方で、内庭の入り口や土間の上に横につるす木。これに平年は12本、閏年は13本の縄を下げ、鯛 (たい) ・鰤 (ぶり) ・昆布・大根など、正月に食べる物をつるす。さちぎ。懸けの魚 (うお) 。《季 新年》 2 「年木 (としぎ) 」に同じ。 3 「粥杖 (かゆづえ) 」に同じ。
さいわいく【幸区】
⇒幸
さいわいたけ【幸茸】
マンネンタケの別名。
さいわいびし【幸菱】
文様の一。花菱を組み合わせた繁文 (しげもん) で、もとの名は先間菱 (さきあいびし) といい、「せんけんびし」と音読もする。近世、縁起をかついで「先間 (さきあい) 」に「幸」の字を当てたもの。
さいわいびと【幸ひ人】
幸せな人。幸運な人。特に、高貴な人の寵愛を受けている人。「世のことぐさにて、明石の尼君とぞ、—に言ひける」〈源・若菜下〉