さんもんえ【三文絵】
安物の絵。「店に張ったる—を生きものと見違へしか」〈浄・反魂香〉
さんもんさんとう【三問三答】
中世、鎌倉・室町幕府における訴訟手続きの形式。訴人(原告)は申し状(訴状)に具書(証拠書類)を添えて奉行所に訴え、奉行所は論人(被告)に問状 (といじょう) を出し、陳状(答弁書)を提出させる。この手続きを三度繰り返すこと。
さんもんしょうせつ【三文小説】
低級な小説を軽蔑していう語。
さんもんづくり【山門造(り)】
寺の楼門をかたどった2階造りの門。
さんもんは【山門派】
天台宗の一派。比叡山を本山とする。円仁を流祖とし、さらに一三流に分かれる。→寺門派 (じもんは)
さんもんばん【三文判】
安物の印判。出来合いの粗末な印判。
さんもんぶぎょう【山門奉行】
室町幕府の職名。延暦寺に関する諸事をつかさどった。
さんもんぶんし【三文文士】
安っぽい、または売れない小説ばかり書いている文士。また、文士を軽蔑していう語。