ししのざ【獅子の座】
《獅子は百獣の王であるように、仏は人中で最も尊いものであるところから》仏の座る所。また、高徳の僧などの座する所。獅子座。
ししのまる【獅子の丸】
獅子を円形に文様化したもの。織物・染め物・刺繍 (ししゅう) のほか、染め革文様として馬具や武具に用いられた。
ししば【獅子葉】
葉の先が細かく分かれたもの。シダなどにみられ、ウイルスによる奇形とされる。
ししばな【獅子鼻】
1 獅子頭の鼻のように平たくて、小鼻の開いた鼻。ししっぱな。 2 獅子の頭部の彫刻を施した木鼻 (きばな) 。
ししふんじん【獅子奮迅】
獅子がふるい立って暴れまわるように、激しい勢いで物事に対処すること。「—の働きをする」
ししまい【獅子舞】
1 獅子頭をかぶって舞う民俗芸能。大陸から伝わった伎楽系の二人立ちのものと、日本に古くからある風流 (ふりゅう) 系の一人立ちのものとがある。信仰的には五穀豊穣・悪魔祓 (あくまばら) い・雨乞 (あまご) いなどを目的とする。《季 新年》「吹かれつつ—とゆく伊良胡岬/林火」 2 能の舞事 (まいごと) の一。獅子の舞い狂うさまを写した急調子の舞。「石橋 (しゃっきょう) 」「望月 (もちづき) 」などにある。
ししまっしょうゆうい【四肢末梢優位】
神経の障害などの症状が、主に手足の末端付近に強く表れ、胴体部位に近づくにつれて弱くなっている状態。広範囲で末梢神経が侵された場合などに生じる感覚障害の表れ方で、左右対称性を伴うことが多い。触覚・痛覚・温度覚などの異常や、痙攣 (けいれん) ・筋萎縮 (きんいしゅく) ・麻痺 (まひ) など運動機能の低下・喪失が四肢の末端部位に強く生じる。感染症や糖尿病、薬物使用などのほか、水銀や鉛など有毒物質による人体汚染が発症起因となる。水銀汚染による水俣病患者認定における症状の一つとされる。
ししもの【獅子物】
近世の舞踊・音曲で獅子を題材としたものの総称。能の「石橋 (しゃっきょう) 」の流れをくむ「相生獅子」などの石橋物と、獅子舞1の流れをくむ「越後獅子」などがある。
ししらん【獅子蘭】
イノモトソウ科の常緑、多年生のシダ。暖地の山中の樹幹や岩の上に着生する。葉は線形で、長さ30〜50センチ。胞子嚢 (ほうしのう) 群が葉の縁に線状につく。
しししんおう【獅子心王】
イングランド王リチャード1世の異称。