巣をくう
巣をつくる。巣くう。「ツバメが軒先に—・う」
酢が過ぎる
程度を超える。度が過ぎる。「大門くぐらぬがまことの粋 (すい) と粋の口から酢の過ぎた」〈洒・玉菊灯籠弁〉
酢でさいて飲む
他人の欠点をあれこれあげて、こき下ろすたとえ。「—・むやうに言ひたいがいに言ひこめて」〈浄・卯月の潤色〉
酢でも蒟蒻でも
どうにもこうにも手に負えないことのたとえ。煮ても焼いても。「新造の癖に—いけた奴ぢゃない」〈伎・飛馬始〉
酢につけ粉につけ
《酢につけたり、粉にまぶしたりの意から》何かにつけて。酢に当て粉に当て。「—、一日この事いひやまず」〈浮・五人女・二〉
酢の蒟蒻の
あれやこれやと文句をつけること。なんのかの。酢だの蒟蒻だの。「柄に無い政事上の取沙汰、—とやり出したので」〈藤村・破戒〉
酢を買う
余計な手出しや口出しをして相手を怒らせる。また、扇動する。酢を乞 (こ) う。「黒犬の人をかむは先から—・ふによっての事」〈浮・銀持気質〉