とくいしょうわくせい【特異小惑星】
多くの小惑星が含まれる小惑星帯とは異なる軌道をもつ小惑星の総称。軌道長半径が木星軌道より外側にあるケンタウロス族、アポロ群・アモール群・アテン群などの地球近傍小惑星、軌道傾斜角が90度以上の逆行小惑星などを指す。また小惑星帯にあっても、セレス、パラス、ベスタなどの直径が特に大きい小惑星を含める場合がある。
とくいせい【特異星】
通常の恒星と異なる特殊なスペクトルを示す星の総称。外層大気の化学組成の違いに由来するものと、大気の構造や運動に起因するものなどがある。前者の代表例は化学特異星、後者の代表例はウォルフライエ星が知られる。
とくいエックスせんパルサー【特異X線パルサー】
X線パルサーのうち、自転周期が2〜11秒、磁場が通常の中性子星より10〜1000倍程度強い天体。突発的な増光は見られず、ほぼ定常的に熱的なX線が観測される。AXP(anomalous X-ray pulsar)。 [補説]発見以来20年近くその正体は不明だったが、マグネターが極めて強い磁場のエネルギーを何らかの形で解放しているものと考えられている。
とくいてんていり【特異点定理】
物理的に妥当な状況(空間におけるエネルギーが正など)を考えると、一般相対性理論が破綻 (はたん) する密度または時空の曲率が無限大となる特異点が存在すること。たとえばブラックホールの内部には特異点があると考えられているが、事象の地平線の内側にあるため、たとえ因果律が破綻したとしても、外部には影響はない。1960年代にホーキングとペンローズによって古典論の枠組みの中で証明された。ペンローズ・ホーキングの特異点定理。→裸の特異点
とくいわざ【得意技】
1 相撲などで、得意とする技。それを使って相手によく勝つ技。 2 (比喩的に)その人が得意としていること。「暗算は彼の—だ」
とくいゆくえふめいしゃ【特異行方不明者】
行方不明者のうち、殺人・誘拐等の犯罪により生命または身体に危険が生じているおそれがある人、少年の福祉を害する犯罪の被害にあうおそれがある人、水難・交通事故など生命にかかわる事故に遭遇しているおそれがある人、遺書や平素の言動などから自殺のおそれがある人、精神障害や危険物携帯などの事情により自身を傷つけたり他人に害を及ぼすおそれがある人、病人・高齢者・年少者などで自救能力がないことにより生命または身体に危険が生じるおそれがある人をいう。行方不明者発見活動に関する規則(国家公安委員会規則)に規定。
とくいかい【特異解】
n階の微分方程式について、一般解の形で表せない解。積分定数が含まれず、かつ、特殊解でもないものを指す。