なんとぶぎょう【南都奉行】
1 室町幕府の職名。東大寺・興福寺を管理し、また、奈良の市政・訴訟などをつかさどった。 2 江戸時代、奈良奉行の俗称。
なんとほくれい【南都北嶺】
奈良の興福寺(南都)と比叡山の延暦寺(北嶺)。
なんとやら【何とやら】
[連語] 1 名称などのはっきりしないものをさす。なんとか。「—いう人」 2 どういうわけか。なんとなく。なにやら。「—恥づかしき事にぞあれど」〈浮・武家義理・一〉
なんとろくしゅう【南都六宗】
奈良時代における仏教の代表的な六つの宗派。三論宗・成実 (じょうじつ) 宗・法相 (ほっそう) 宗・倶舎 (くしゃ) 宗・律宗・華厳宗の六宗。後世の宗派と異なり、経論の研究学派としての性格をもつ。
なんとはっけい【南都八景】
南都(奈良)の八つの景勝。東大寺の鐘、春日野の鹿、南円堂の藤、猿沢池の月、佐保川の蛍、雲井阪 (くもいさか) の雨、轟橋 (とどろきばし) の旅人、三笠山の雪。
なんとはなし【何とは無し】
[副]「何と無く」に同じ。多く「何とは無しに」の形で用いる。「学校を休んで、—に日を送っていましたが」〈独歩・あの時分〉