身に付く
1 自分の所有となる。自分のものとして持つ。「悪銭—・かず」 2 知識・習慣・技術などが、自分自身のものとなる。「早寝早起きが—・く」
身に付ける
1 着たり、はいたりする。また、からだにつけて持つ。「衣服を—・ける」「お守りを—・ける」 2 知識・習慣・技術などを自分のものとする。体得する。習得する。「一芸を—・ける」
身につまされる
他人の不幸などが、自分の境遇・立場と思い合わさって切実に感じられる。「—・れる苦労話」 [補説]「身につままれる」とするのは誤り。
身になる
1 からだや心のためになる。その人の役に立つ。「食べたものが—・る」「知識が—・る」 2 その人の立ち場に立って考える。「親の—・って心配する」 3 心からその人のことを思う。和歌では多く草木の実にかける。「花すすき穂に出でやすき草なれば—・らむとは頼まれなくに」〈後撰・秋下〉
身の置き所がない
その場にいられない。いたたまれない。「恥ずかしくて—・い」
身の置き所もない
⇒身の置き所がない
身の熟し
その場に適応したからだの動かし方。身ごなし。「優雅な—」「すばやい—」
身の振り方
将来の生活に関する方針。「退職後の—を考える」
身は身で通る
1 身分や貧富、賢愚にかかわらず、人はそれぞれ身の程に応じて生きてゆくものである。 2 人は結局、自分本位に生きてゆくものである。
身二つになる
妊婦が出産する。子供を産む。「初産の恐怖は絶えず胸を痛めて、何がなし一刻も早く—・れかしと」〈花袋・ネギ一束〉