無為に入る
仏門に入る。出家する。「この身を捨てて—・らば」〈謡・高野物狂〉
無為にして化す
《「老子」五七章から》支配者が人為を用いなければ、特別なことは何もしなくても、人民は自然に教化されて天下もよく治まる。
むいしぜん【無為自然】
作為がなく、自然のままであること。「無為」「自然」は共に「老子」にみられる語で、老子は、ことさらに知や欲をはたらかせず、自然に生きることをよしとした。
むいせ【無畏施】
仏語。三施の一。人におそれの念を起こさせないこと。恐怖心を取り除くこと。
むいとしょく【無為徒食】
[名](スル)なすべきことを何もしないでただ遊び暮らすこと。「貯金を頼りに—して日々を過ごす」
むいほう【無為法】
仏語。生滅変化を離れた常住・絶対の存在。因縁の支配を受けない解脱の境地などにいう。