夜となく昼となく
夜と昼との区別なく。昼夜兼行で。「—働き続ける」
夜の帳が下りる
《「帳」は、垂れ絹》夜になる。夜になって暗くなるさまを、垂れ絹が下りたことにたとえたもの。
夜を昼になす
昼夜の別なく行う。昼夜兼行で行う。「こと心なくて—・してなむ、急ぎまかで来 (こ) し」〈宇津保・吹上上〉
因って来たる
もととなる。原因となる。「その事件の—ところを具体的に説明する」
由らしむべし知らしむべからず
《「論語」泰伯から》人民を為政者の施政に従わせることはできるが、その道理を理解させることはむずかしい。転じて、為政者は人民を施政に従わせればよいのであり、その道理を人民にわからせる必要はない。
寄って集って
大勢が寄り集まって。みんなで。「—いじめる」
寄らば大樹の陰
身を寄せるならば、大木の下が安全である。同じ頼るならば、勢力のある人のほうがよいというたとえ。
寄ると触ると
一緒に寄り集まるごとに。何かというと。機会さえあれば。「—みんなその話だ」
選りに選る
1 念を入れて選ぶ。「プレゼントのスカーフを—・る」 2 ⇒選りに選って
選れば選り屑
慎重に選びすぎて、かえって悪いものをつかんでしまう。選んで粕 (かす) をつかむ。