・・・ この叢書の表紙の裏を見ると“Everyman, I will go with thee and be thy guide in thy most need to go by thy side.”という文句がしるされてある。この言葉は今・・・ 寺田寅彦 「丸善と三越」
・・・そもそもこのペンすなわち内の下女なるペンになぜ我輩がこの渾名を呈したかと云うと、彼は舌が短かすぎるのか長すぎるのか呂律が少々廻り兼ねる善人なる故に I beg your pardon と云う代りにいつでも bedge pardon と云うか・・・ 夏目漱石 「倫敦消息」
・・・whir!Salisbury's countess, she would not dieAs a proud dame should―decorously.Lifting my axe, I split her skull,・・・ 夏目漱石 「倫敦塔」
・・・ドストエフスキーが愛児を失った時、また子供ができるだろうといって慰めた人があった、氏はこれに答えて“How can I love another Child? What I want is Sonia.”といったということがある。親の愛は実・・・ 西田幾多郎 「我が子の死」
・・・“Is there any room at your head, Willie?Or any room at your feet?Or any room at your side, Willie,Wherein that・・・ 正岡子規 「死後」
・・・二月 一日 Ideal husband を Miss Wells と見る。 二日 日曜。始めて Jefferson の説教を聞く。 三日二月 八日 始めての雪。Avery で、午後こっそりお菓子を買いに行って・・・ 宮本百合子 「「黄銅時代」創作メモ」
・・・ In society, she played the most pitiable role. Everybody knew her, and nobody paid her any attention. She was ver・・・ 宮本百合子 「一九二五年より一九二七年一月まで」
・・・“I know it is one not liable to take infection”とある。 頼られる人というのは、こう云うのだ、と思う。理解はあるが、地につき Matter of Fact な、自分の生活を支配されな・・・ 宮本百合子 「一九二三年冬」
How kind, how fair she was, how good,I cannot tell you. If I could,You too would love her.Procter : "T・・・ 若松賤子 「忘れ形見」
出典:青空文庫