・・・ 僕は批評と云わず、作と云わず、セルフのないものは充らないと思う。只単に旨いと思って読むものと、心の底から感動させられるものとは自らそこに非常な相違があると思う。 読んで見て、如何にも気持がよく出て居て、巧みに描き出してあると思・・・ 小川未明 「動く絵と新しき夢幻」
・・・ 私は、彼のセルフコントロールに、絶対の信頼と尊敬とを持って居る。 彼は私を父親のように愛し、守り、助けてくれる、其でいいのだ、そう人を私は待って居たのではないか? 其だのに、何故、私は今、此の涙ぐましい心持に深く深くひたって行・・・ 宮本百合子 「樹蔭雑記」
・・・layed the most pitiable role. Everybody knew her, and nobody paid her any attention. She was very self-conscious, and ・・・ 宮本百合子 「一九二五年より一九二七年一月まで」
出典:青空文庫