・・・ たしかに「Flower.」とは言わなかった。 その子供といい、そのパノラマといい、どんな手品師も敵わないような立派な手品だったような気がした。 そんなことが彼の不愉快をだんだんと洗っていった。いつもの癖で、不愉快な場面を非人情・・・ 梶井基次郎 「城のある町にて」
・・・ その他に今解っている作品集は “The Man of Property.” “The Country House.” “Fraternity.” “The Dark Flower.” “Five Tales.”・・・ 宮本百合子 「最近悦ばれているものから」
・・・ 六十九歳の父が最後のおくりもの、或は訴えとして娘の私にのこしたその詩の題は The Flower King of Honour と云うのであった。〔一九三六年六月〕 宮本百合子 「わが父」
出典:青空文庫