マンガンクロムこう【マンガンクロム鋼】
マンガン鋼にさらにクロムを加えたもの。マンガン1.5パーセント、クロム0.5パーセント程度が含まれ、機械構造用材料として使用。
マンガンこう【マンガン鋼】
マンガンを含む合金鋼。含量の少ない低マンガン鋼は張力にすぐれ、高マンガン鋼は耐磨耗性にすぐれる。
マンガンだんかい【マンガン団塊】
深海底鉱物資源の一つ。水深4000メートル以上の深海底に広く分布する、マンガンを主成分とする黒褐色の扁球状のかたまり。鉄・ニッケル・コバルトなども含み、新たな資源として注目されている。マンガンノジュール。
マンガンノジュール【manganese nodule】
⇒マンガン団塊
マンガンクラスター
《manganese clusterから》光合成の光化学系Ⅱにおいて、水分子の分解を担う触媒中心。マンガン原子4個、カルシウム原子1個、酸素原子5個、水分子4個からなる歪んだ椅子のような形状をしている。Mnクラスター。
マンガンクラスト【manganese crust】
《crustは、固い外皮、地殻の意》水深800〜2400メートルの海山や海台に見られるアスファルト状の酸化物。マンガン団塊が扁球 (へんきゅう) 状のかたまりになるのに対し、岩盤上を皮膜状に覆う。マンガン・銅・ニッケル・コバルトなどの有用金属を含有し、コバルトの含有量が1パーセントを超えるものはコバルトリッチクラストと呼ばれる。
マンガンさいきん【マンガン細菌】
⇒マンガン酸化細菌
マンガンさんかさいきん【マンガン酸化細菌】
化学合成を行う細菌で、マンガンイオンを酸化して得られるエネルギーを利用し、炭酸同化を行うもの。マンガン細菌。