ひとつとして【一つとして】
[連語](あとに打消しの語を伴って)ある物事が一つもないさま。全然。「—疑わしいところはない」
ひとつね【一つ寝】
[名](スル)一緒に一つの寝床に寝ること。ともね。同衾 (どうきん) 。
ひとつば【一葉】
ウラボシ科の常緑多年生のシダ。暖地の岩上や樹幹に生える。根茎は長くはい、堅く、茶褐色の鱗片 (りんぺん) で覆われる。葉は単葉で堅く、裏面に白褐色の星状毛を密生。《季 夏》「なつ来てもただ—の一つかな/芭蕉」
ひとつばかえで【一葉楓】
ムクロジ科の落葉高木。本州中部地方の深山に自生。葉は倒卵形で、切れ込みはない。5、6月ごろ、淡黄色の花が小枝の先につく。まるばかえで。
ひとつばし【一つ橋】
1本の木だけをかけ渡した橋。一本橋。丸木橋。「—危うがりて」〈源・手習〉
ひとつばたご【一葉たご】
モクセイ科の落葉高木。高さ約10メートル。葉は楕円形で、長い柄をもち、対生する。雌雄異株。5月ごろ、白い花を円錐状につける。花びらは四つに裂けていて裂片は細長い。木曽川付近および対馬に分布。名はタゴ(トネリコの方言)の仲間と思われたことによる。明治神宮外苑にあった大木は、名がわからない珍木として、なんじゃもんじゃの木とよばれていた。→何じゃもんじゃ
ひとつはちす【一つ蓮】
《「一蓮 (いちれん) 」を訓読みした語》極楽で、同じ蓮華 (れんげ) の上に生まれかわること。「—に入りてこそ衆生教化弘むなれ」〈梁塵秘抄・二〉
ひとつばなし【一つ話】
1 いつも得意になってする同じ話。「例の—がまた始まった」 2 いつまでたっても人が話の種にするような珍しい話。「—になって残る」
ひとつひきりょう【一つ引両】
「中黒 (なかぐろ) 3」に同じ。
ひとつひとつ【一つ一つ】
多くあるものの、それぞれ。副詞的にも用いる。ひとつずつ。いちいち。「—が思い出の品だ」「—丹念に調べる」