いっぽんばな【一本花】
死者の枕元に供える花。ふつう樒 (しきみ) を用い、1本だけ立てる。
いっぽんみち【一本道】
途中で分かれず、まっすぐに続く道。
いっぽんやり【一本槍】
[名・形動] 1 目標や手段や態度を一つに絞り、終始それで押し通そうとすること。また、そのさま。「歴史小説—な(の)作家」 2 1本の槍。また、槍のひと突きで勝負を決めること。「—を突きたるほどに言ひ廻れども」〈甲陽軍鑑・一一〉 3 ただ一つの得意のわざ。「ははあ、—ぢゃな」〈滑・浮世風呂・前〉
一本取る
1 柔道や剣道などで、完全に技が一つ決まる。 2 議論などで、相手をやり込める。「甘く見ていた相手に—・られる」
いっぽんあしだほう【一本足打法】
1 野球の、打撃フォームの一。投手の動きに合わせ、打者が投手側の足を高く上げてタイミングを取るもの。日本プロ野球では、巨人で活躍した王貞治の打撃フォームとして知られる。 2 ただ一つの事業で企業全体を支えていること。また、そのような経営方法。一本足。「—経営」「飲料—からの脱却」
いっぽんさアールエヌエー【一本鎖RNA】
二重らせんを形成しない、通常の一本鎖構造をとるRNA。単鎖RNA。→二本鎖RNA
いっぽんさアールエヌエーウイルス【一本鎖RNAウイルス】
一本鎖RNAをゲノムとして持つウイルス。RNAがそのままmRNAとして働くプラス鎖型(ノロウイルス・SARSコロナウイルス・ポリオウイルス・ヒト免疫不全ウイルスなど)と、RNAポリメラーゼによって合成される相補的なRNAがmRNAとして働くマイナス鎖型(インフルエンザウイルス・センダイウイルスなど)がある。
いっぽんさディーエヌエー【一本鎖DNA】
二重らせんを形成しない、一本鎖構造をとるDNA。通常、二本鎖であるDNAを熱やアルカリで変性させて作る。また、環状の一本鎖DNAをゲノムにもつウイルスも存在する。単鎖DNA。ssDNA(single stranded DNA)。→二本鎖DNA
いっぽんさ【一本鎖】
ポリヌクレオチドやポリペプチドが直線状に連結したもの。また、その状態。「—DNA」
いっぽんさこうたい【一本鎖抗体】
遺伝子組み換えにより、抗体の軽鎖と重鎖のアミノ末端にある可変領域を一本につないだもの。単鎖抗体。csFv(single-chain variable fragment)。 [補説]抗体の可変領域は、抗原を認識し結合する部分で、対応する抗原によって構造が異なる。