あがりち【上がり知/上がり地】
江戸時代、幕府や藩に召し上げられた土地。あげち。
あがりなまず【上がり鯰】
《死んだ鯰がぬめりを失う意から》遊蕩に金銭を使い果たした者をいう遊里語。「やがて買ひ手を—にせんといへる響きあるぞゆゆしき」〈仮・浮世物語・一〉
あがりば【上がり場】
1 海や川などの、船から上陸する所。 2 浴場の、衣服を脱いだり着たりする所。脱衣場。揚がり屋。
あがりはな【上がり端】
《「あがりばな」とも》 1 家に上がってすぐの所。あがりばた。 2 物価や威勢などの上がりはじめたところ。「値の—」
あがりばな【上がり花】
料理屋などで、入れたての茶。また、一般に茶。
あがりふじ【上がり藤】
紋所の名。二房の藤の花を、上向きに抱き合わせて輪にした形。→下がり藤
あがりめ【上がり目】
1 目じりのつり上がった目。「—下がり目、ぐるっと回って猫の目」⇔下がり目。 2 物事の上がりはじめの時。また、そのような状態や兆候。⇔下がり目。
あがりもの【上がり物】
1 神仏への供え物。 2 飲食物を丁寧にいう語。召し上がり物。 3 田畑などから収穫した物。 4 家賃・地代などの収入。「貸長屋の百軒も持ちて、—ばかりに」〈一葉・大つごもり〉 5 官公庁に没収されたもの。
あがりや【揚がり屋】
1 江戸時代、御目見 (おめみえ) 以下の武士、僧侶・医師・山伏などの未決囚を収容した牢屋。江戸小伝馬町の牢屋敷にあった。→揚がり座敷 2 「上がり場2」に同じ。
あがりやしき【上がり屋敷】
江戸時代、犯罪などにより幕府または藩に没収された屋敷。