下がりを請く
買い置きした品物の値が下落して損失を受ける。下がりを得る。「買ひ置きすれば—・け」〈浮・永代蔵・六〉
さがりくち【下がり口】
「下がり目2」に同じ。
さがりぐも【下がり蜘蛛】
天井などから糸を引いて下がるくも。俗信で、朝の下がりぐもは吉、夜のは凶とされた。
さがりごけ【下がり苔】
サルオガセの別名。
さがりとり【下がり取り】
借金取り。かけとり。「—おふくろと見てつけあがり」〈柳多留・一九〉
さがりは【下がり破/下がり端/下がり葉】
1 能の囃子事 (はやしごと) の一。後ジテなどで天人・天女が登場するとき、笛・小鼓・大鼓・太鼓で合奏する。 2 狂言の囃子事の一。のどかな気分の登場楽。 3 歌舞伎下座音楽の一。1から出た大鼓・小鼓・太鼓・能管の囃子。貴人の出入りなどに用いる。
さがりば【下がり端】
平安時代、女性の額髪の両端を肩の辺りで切りそろえたようす。また、その髪の端。「髪の—、めざましくもと見給ふ」〈源・夕顔〉
さがりばな【下がり花】
サガリバナ科の常緑樹。湿地に自生。葉は枝先に集まってつき、葉の付け根から、白または淡紅色の花が総状に垂れ下がって咲く。琉球列島以南の熱帯に分布。
さがりふじ【下がり藤】
1 花が垂れ下がった藤。 2 紋所の名。二房の藤の花を左右に輪形に垂らした形のもの。→上がり藤
さがりまつ【下がり松】
枝が下向きにのびている松。