せかいアンチドーピングきこう【世界アンチドーピング機構】
スポーツ選手の薬物使用を監視・検査する国際機関。使用禁止薬物の指定、罰則規定の統一などを目的とする。実際の検査・分析は公認の各国機関が行う。国際オリンピック委員会(IOC)が提唱し、1999年設立。本部はカナダのモントリオール。世界反ドーピング機構。WADA(World Anti-Doping Agency)。→反ドーピング [補説]日本では平成13年(2001)に設立された日本アンチドーピング機構(JADA)がこの活動を行う。
せかいいさん【世界遺産】
世界遺産条約に基づき、人類共通の宝物として未来の世代に引き継いでいくべき文化財や遺跡、自然環境として世界遺産委員会に登録された有形の不動産。文化遺産・自然遺産・複合遺産の3種があり、1223件(文化遺産952件、自然遺産231件、複合遺産40件)が登録されている(2024年9月現在)。→危機遺産 →世界遺産委員会 [補説]日本の世界遺産(25件)登録年名称種別平成5(1993)法隆寺地域の仏教建造物文化遺産平成5(1993)姫路城文化遺産平成5(1993)屋久島自然遺産平成5(1993)白神山地自然遺産平成6(1994)古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市)文化遺産平成7(1995)白川郷・五箇山の合掌造り集落文化遺産平成8(1996)原爆ドーム文化遺産平成8(1996)厳島神社文化遺産平成10(1998)古都奈良の文化財文化遺産平成11(1999)日光の社寺文化遺産平成12(2000)琉球王国のグスク及び関連遺産群文化遺産平成16(2004)紀伊山地の霊場と参詣道文化遺産平成17(2005)知床自然遺産平成19(2007)石見銀山遺跡とその文化的景観文化遺産平成23(2011)平泉−仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群−文化遺産平成23(2011)小笠原諸島自然遺産平成25(2013)富士山−信仰の対象と芸術の源泉−文化遺産平成26(2014)富岡製糸場と絹産業遺産群文化遺産平成27(2015)明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業文化遺産平成28(2016)ル=コルビュジエの建築作品(国立西洋美術館)文化遺産平成29(2017)「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群文化遺産平成30(2018)長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産文化遺産令和元(2019)百舌鳥 (もず) ・古市古墳群−古代日本の墳墓群−文化遺産令和3(2021)北海道・北東北の縄文遺跡群文化遺産令和3(2021)奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島自然遺産令和6(2024)佐渡島 (さど) の金山文化遺産
せかいいさんいいんかい【世界遺産委員会】
世界遺産リストの作成、登録遺産の保護支援などを行うユネスコの組織。世界遺産条約締約国193か国の中から、異なる地域・文化を代表するよう選出された21か国で構成される。委員会は原則として毎年開催され、登録候補地の審査、危機遺産の登録・削除、世界遺産基金の用途決定、登録遺産のモニタリング・保存技術支援などを行う。任期は最長6年。条約締約国総会で改選される。 [補説]各締約国は、自国の推薦物件を当委員会に提出し、諮問機関の調査を受ける。文化遺産はICOMOS (イコモス) (国際記念物遺跡会議)、自然遺産はIUCN(国際自然保護連合)により現地調査が行われ、「登録」「情報照会」「登録延期」「不登録」の4段階で報告される。委員会はそれをもとに審査を行い、登録の可否を決定する。日本は、これまでに4度、委員国を務めている(1993〜99、2003〜07、2011〜15、2021〜25)。
せかいいさんじょうやく【世界遺産条約】
《「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」の略称》世界各地の自然遺産・文化遺産を保護し、受け継ぐための条約。昭和47年(1972)、ユネスコで採択。日本は平成4年(1992)に加盟。世界遺産保護条約。→世界遺産
せかいいさんほごじょうやく【世界遺産保護条約】
⇒世界遺産条約
せかいかん【世界観】
1 世界およびその中で生きている人間に対して、人間のありかたという点からみた統一的な解釈、意義づけ。知的なものにとどまらず、情意的な評価が加わり、人生観よりも含むものが大きい。楽天観・厭世 (えんせい) 観・運命論・宗教的世界観・道徳的世界観などの立場がある。 2 俗に、文学・音楽などで、その作品がもつ雰囲気や状況設定。「人気漫画の—が楽しめるカフェ」
せかいきこうけいかく【世界気候計画】
⇒ダブリュー‐シー‐ピー(WCP)
せかいきしょうきかん【世界気象機関】
⇒ダブリュー‐エム‐オー(WMO)
せかいきゅうせいきょう【世界救世教】
昭和10年(1935)もと大本 (おおもと) 教の信者岡田茂吉が、観音の霊力による独自の信仰治療を中心として創始した新宗教。病・貧・争のない地上天国を築くことを使命とし、そのモデルとして瑞雲郷(熱海)・神仙郷(箱根)を建設した。第二次大戦後、一時メシア教とよばれたことがある。
せかいきょうかいうんどう【世界教会運動】
キリスト教諸教派の相互理解と宣教における協力を目的とする全世界的運動。その歴史的背景は長いが、現在は1948年に結成された世界教会協議会(WCC)を中心に推進されている。エキュメニカルムーブメント。