仏造って魂入れず
物事をほとんど仕上げながら、肝心な最後の仕上げが抜け落ちていることのたとえ。仏造って眼 (まなこ) を入れず。
仏の顔も三度
《いかに温和な仏でも、顔を三度もなでられると腹を立てるの意から》どんなに慈悲深い人でも、無法なことをたびたびされると怒ること。
仏の光より金の光
仏のありがたさよりも金銭の威力のほうが強い。人の心が金銭に引かれがちであることのたとえ。
仏も昔は凡夫なり
仏ももとはごく普通の人間であったのだから、修行を積めばだれでも仏となることができるということ。
ほとけいし【仏石】
中国・九州地方の一部で、墓碑または埋葬地の上に置いておく石。
ほとけいじり【仏弄り】
「ほとけなぶり」に同じ。
ほとけおろし【仏降ろし】
東北地方北部で、葬式ののち、巫女 (みこ) を頼んで死者の口寄せをすること。仏のみちあけ。
ほとけがお【仏顔】
1 仏のように柔和な顔つき。やさしい顔。 2 死人の顔。「開けて見せたる—」〈浄・井筒業平〉
ほとけぎ【仏気】
慈悲深い心。ほとけごころ。
ほとけごころ【仏心】
仏のように慈悲深い心。ぶっしん。「—を出す」