ふかかち【付加価値】
1 生産過程で新たに加えられた価値。一定期間の総生産額から原材料費・燃料費などと減価償却費を差し引いたもので、人件費・利子・利潤の合計になる。 2 ある商品やサービスなどに付け加えられた、他にはない独自の価値。「—を付けて売る」
ふかかちがく【付加価値額】
企業が一定期間に生み出した利益。経営向上の程度を示す指標とする。営業利益に人件費・減価償却費を足した額。
ふかかちぜい【付加価値税】
製品やその部品が売られるたびに課税される消費税の体系。「生産者→卸業者→小売業者→消費者」の各段階ごとに増加した付加価値の部分に課税される。VAT。 [補説]日本では、昭和25年(1950)に制定されたが、実施されないまま同29年に廃止。
ふかかちつうしんもう【付加価値通信網】
⇒バン(VAN)
ふかけい【付加刑】
主刑に付加して科せられる刑罰。現行刑法では没収だけをいう。
ふかじゅうごう【付加重合】
不飽和結合を含む化合物が、その結合を開裂して付加を繰り返し、高分子を生成する反応。塩化ビニル・ポリエチレンなどはこの方法で作られる。
ふかぜい【付加税】
1 他の租税の税額を課税標準として課される租税。復興特別税などがこれにあたる。 2 国税または上級地方公共団体の租税に付加して、一定の割合で課した地方税。昭和25年(1950)廃止。→独立税
ふかはんのう【付加反応】
ある化合物に別の化合物が付加した形式の化合物が生じる反応。
ふかしつりょう【付加質量】
⇒仮想質量
ふかたい【付加体】
海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込む際、その境界となる海溝の陸側に形成される地質構造。海底の表層部からはぎ取られた堆積物が、海洋プレートの沈み込みに伴い順次陸側に付加する。海溝に直交する断面がくさび型をしているため、付加プリズムともいう。日本列島の多くの部分はこれらの付加体群で構成される。