住み処/住(み)家/棲(み)家/栖(すみか)
の例文・使い方・用例・文例(12)
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・・・流石に信濃の国なれば、鮒をかしらにはあらざりけり、屋背の渓川は魚栖まず、ところのものは明礬多ければなりという。いわなの居る河は鳳山亭より左に下りたる処なり。そこへ往かんとて菅笠いただき草鞋はきて出でたつ。車前草おい重りたる細径を下りゆきて、・・・
森鴎外
「みちの記」
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・・・梶は高田とよく会うたびに栖方のことを訊ねても、家が焼け棲家のなくなった高田は、栖方についてはもう興味の失せた答えをするだけで、何も知らなかった。ただ一度、栖方と別れて一ヶ月もしたとき、句会の日の技師から高田にあてて、栖方は襟章の星を一つ附加・・・
横光利一
「微笑」
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