・・・陳列換えは前総長時代からの予ての計画で、鴎外の発案ではなかったともいうし、刮目すべきほどの入換えでもなかったが、左に右く鴎外が就任すると即時に断行された。研究報告書は経費の都合上十分抱負が実現されなかったが、とにかく鴎外時代となって博物館か・・・ 内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
・・・これは将に刮目されるべき一つの点である。 批判精神を持たず又必要ともしないのが本来あるがままの多数者であるという規定は、その非現実な設定にかかわらず、インテリゲンツィアと民衆との相互関係の見かたに又一つより低き方への動きを与えた。ヒュー・・・ 宮本百合子 「今日の文学の展望」
・・・きわめて意識的に、計画的に、具体的諸方法をもって、この地球五分の一の地域に、最も前進した民主主義社会を築きあげているソヴェト同盟の市民の一部にしろ、自身の偉大な勤労とその献身の意味、自身の刮目すべき力闘と勝利とが、全世界の平和とその推進のた・・・ 宮本百合子 「政治と作家の現実」
・・・ 同志小林が不屈な精神によって新たな任務を遂行し、しかも最近どんなに刮目すべきテンポで理論家としても発展しつつあったかは「右翼的偏向の諸問題」に関して昨年十二月以来プロレタリア文学、文化に堀英之助の筆名によって発表された諸論策が物語ると・・・ 宮本百合子 「同志小林の業績の評価に寄せて」
出典:青空文庫