・・・第十八章参照。 芥川竜之介 「誘惑」
・・・そういう損失をなるべく少なくするには、やはりいろいろの人の選んだいろいろの案内記をひろく参照するといい。ただ困るのは、すでに在る案内記の内容をそのままにいいかげんに継ぎ合わせてこしらえたような案内記の多い事である。これに反して、むしろ間違い・・・ 寺田寅彦 「案内者」
・・・】を参照されたい。現在の論文は、これと「二枚折り」になる性質のものである。 寺田寅彦 「映画芸術」
・・・これも舶来ものを参照すればわかるであろう。第四にはセットの道具立てがあまり多すぎて、印象を散漫にしうるさくする場合が多い。たとえば「忠弥」の貧民窟のシーンでもがそうである。セットの各要素がかえって相殺し相剋して感じがまとまらない。これらの点・・・ 寺田寅彦 「映画時代」
・・・を参照されたい。 また言語学者のほうからは、私の以上の扱い方が音韻転化の方則などを無視しているではないかという非難を受けるかと思う。しかしグリムの方則のような簡単明瞭なものは大陸で民族の大集団が移動し接触する時には行なわれるとしても、日・・・ 寺田寅彦 「火山の名について」
・・・また一方山口珪次君の単晶のすべり面の研究なども合わせて参照さるべきものと思われる。また未発表ではあるが池田芳郎君の注意されたガラス管の内部的歪による破壊の現象などもこの部類に属するもので、そこにもおもしろいわれ目の週期性が現われるのである。・・・ 寺田寅彦 「自然界の縞模様」
・・・この事については『ローマ字世界』の十二月号に詳しく述べるつもりであるから御参照を願いたい。 日本軍がシベリアへ出征するという場合でも、気象学上の知識は非常に必要である。彼の地における各時季の気温や、風向、晴雨日の割合などは勿論、些細な点・・・ 寺田寅彦 「戦争と気象学」
・・・読者はそれらの有益な所説を参照されたい。またその巻頭に掲載された和辻哲郎氏の「風土の現象」と題する所説と、それを序編とする同氏の近刊著書「風土」における最も独創的な全機的自然観を参照されたい。自分の上述の所説の中には和辻氏の従来すでに発表さ・・・ 寺田寅彦 「日本人の自然観」
・・・ 外国人のものでは下記のものを参照した。B. H. Chamberlain : "Bash and the Japanese Epigram." Trans. Asiatic Soc. Jap. Reprint Vol.1 (1・・・ 寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
・・・そこで本邦地名の問題に触れるとなれば、自然の勢いで、アイヌ語や朝鮮語による地名起原説を参照しなければならぬ事になる。そうなると問題は自然自然に推移して結局は日本語の成立問題にまでも多少は触れないわけには行かなくなるのである。 そうかと言・・・ 寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
出典:青空文庫