地袋(じぶくろ)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・ そこが地袋で、手が直ぐに、水仙が少しすがれて、摺って、危く落ちそうに縋ったのを、密と取ると、羽織の肩を媚かしく脱掛けながら、受取ったと思うと留める間もなく、ぐ、ぐ、と咽喉を通して一息に仰いで呑んだ。「まあ、お染。」「だって、こ・・・
泉鏡花
「第二菎蒻本」
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・・・そこをあけると、玄関が二畳でそこにはまだ一部分がこわれたので、組立てられずに白木の大本棚が置いてあり、右手の唐紙をあけると、そこは四畳半で、箪笥と衣桁とがおいてあり、アイロンが小さい地袋の上に光っている。そこの左手の襖をあけると、八畳の部屋・・・
宮本百合子
「獄中への手紙」
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