夕煙/夕烟(ゆうけむり)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・浦に着きしころは日落ちて夕煙村を罩め浦を包みつ。帰舟は客なかりき。醍醐の入江の口を出る時彦岳嵐身にしみ、顧みれば大白の光漣に砕け、こなたには大入島の火影早きらめきそめぬ。静かに櫓こぐ翁の影黒く水に映れり。舳軽く浮かべば舟底たたく水音、あわれ・・・
国木田独歩
「源おじ」
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・・・この鐘の最後の一打ちわずかに響きおわるころ夕煙巷をこめて東の林を離れし月影淡く小川の水に砕けそむれば近きわたりの騎馬隊の兵士が踵に届く長剣を左手にさげて早足に巷を上りゆく、続いて駄馬牽く馬子が鼻歌おもしろく、茶店の娘に声かけられても返事せぬ・・・
国木田独歩
「わかれ」
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