あまのぬほこ【天の瓊矛】
日本神話で、伊弉諾 (いざなぎ) ・伊弉冉 (いざなみ) の二神が国産みに用いたという、玉で飾った矛。あまのさかほこ。「すなはち—を賜ふ」〈丹鶴本神代紀・上〉
あまのはごろも【天の羽衣】
1 天人が着て空を飛ぶという、軽く美しい衣。「天人の中に持たせたる箱あり。—入れり」〈竹取〉 2 天皇が大嘗会 (だいじょうえ) などの祭事で沐浴 (もくよく) するときにつける湯かたびら。
あまのはら【天の原】
[名] 1 広々とした大空。「—ふりさけ見れば大君の御寿 (みいのち) は長く天足らしたり」〈万・一四七〉 2 日本神話で、天上界のこと。高天原。「—石門 (いはと) を開き神上がり」〈万・一六七〉 [枕]「富士」にかかる。「—富士の柴山木の暗 (くれ) の」〈万・三三五五〉
あまのむらくものつるぎ【天叢雲剣】
三種の神器の一。日本神話で、素戔嗚尊 (すさのおのみこと) が出雲国の簸川 (ひのかわ) 上流で八岐大蛇 (やまたのおろち) を退治したときに、その尾から出たという剣。のちに、熱田神宮に祭られる。別称、草薙剣 (くさなぎのつるぎ) 。→草薙剣