太鼓判を捺す
その人物や品物の質などが絶対によいものであると保証する。太鼓のような判を捺す。「プロが—・した腕前」
太鼓も撥の当たりよう
たたき方しだいで太鼓の音が大きくもなり小さくもなるということ。やり方しだいで人の応じ方も変わることのたとえ。
太鼓を叩く
人の言うことに調子を合わせて機嫌をとる。太鼓を持つ。「得意先に—・く」
太鼓を持つ
「太鼓を叩 (たた) く」に同じ。「勘六が女郎狂ひの—・ちにきたが、頭が痛い」〈浮・一代男・五〉
たいこいしゃ【太鼓医者】
医術がへたで、人の機嫌をとって世を渡る医者。
たいこうち【太鼓打】
半翅 (はんし) 目タイコウチ科の昆虫。池沼にすむ。体長約3.5センチで、体は土色、紡錘形で平たく、腹端に長い呼吸管をもつ。前脚は鎌 (かま) 状で、小魚・昆虫などを捕食する。水中からつまみ出すと、前脚を太鼓をたたくように動かす。本州以南、台湾に分布。
たいこおどり【太鼓踊(り)】
腹に太鼓や羯鼓 (かっこ) をつけて打ちながら踊る、風流 (ふりゅう) 系の民俗芸能。かんこ踊り・臼太鼓 (うすだいこ) 踊り・風流獅子舞など各地に分布する。
たいこかた【太鼓方】
能楽の囃子方 (はやしかた) のうち、太鼓を専門に受け持つ者。現在、観世・金春 (こんぱる) の二流派がある。
たいこざ【太鼓座】
能舞台の囃子 (はやし) 座のうちで、太鼓方のすわる所。舞台奥の後座 (あとざ) の、向かって左のあたり。
たいこじょろう【太鼓女郎】
江戸初期の上方遊郭で、琴・三味線・胡弓 (こきゅう) などを弾いたり舞をまったりして宴席を取り持った囲 (かこい) 女郎。