・・・昔ある大新聞の記者と称する人が現在の筆者をたずねて来て某地の地震についていろいろの奇問を連発したことがある。あまりの奇問ばかりで返答ができないからほとんど黙っていたのであるが、翌日のその新聞を見るとその記者の発した奇問がすべて筆者によって肯・・・ 寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
・・・という奇問を発している。 寺田寅彦 「物質とエネルギー」
・・・などと日本の実際から離れた奇問は発しなかったであろう。「日本も累進率の税法で、これから文化がどしどし上る一方だよ」という理論は、常人にとって全く理解し難い。それを、「梶は日本の変化の凄まじさを今更美事だとまたここでも感服する」というのは、い・・・ 宮本百合子 「「迷いの末は」」
出典:青空文庫