1 他人の家に雇われて、その家事・家業に従事すること。「行儀見習いとして―する」
2 国家や朝廷のために一身をささげて働くこと。「滅私―」
3 封建社会で、主家に対する従者の奉仕義務。主家からの恩に対して、家臣が軍事義務で奉仕すること。
4 主家に対して功績があること。忠義であること。
「いかが頸 (くび) をば斬るべき。さしも―の者であるものを」〈平家・一一〉
出典:青空文庫
・・・ても、何も昔風に一生奉公の約束をした訣ではありません。ただ何年か・・・ 芥川竜之介「温泉だより」
・・・一千の童貞少女が、「奉公の死」を遂げた話や、パトリック上人の浄罪・・・ 芥川竜之介「さまよえる猶太人」
・・・に向いて、「六年間只奉公してあげくの果てに痛くもない腹を探られた・・・ 有島武郎「親子」