どれいおうちょう【奴隷王朝】
デリーを首都とするインド最初のイスラム王朝。1206年、ゴール朝の分裂に乗じて、奴隷出身の武将クトゥブッディーン=アイバクが自立して創始。1290年、ハルジー朝にとって代わられた。
どれいかいがん【奴隷海岸】
アフリカ西部、ギニア湾沿岸のうち、ガーナとトーゴの国境付近からニジェール川に至る海岸の旧植民地時代の通称。15〜19世紀に奴隷貿易が最も盛んであったことに由来する名称。
どれいかいほう【奴隷解放】
奴隷制度を廃止し、奴隷を身分的、人格的に自由にすること。その運動は18世紀に、啓蒙主義者・人道主義者などを中心に始められ、19世紀に入ってウィーン会議での奴隷貿易廃止原則の確認、英国の奴隷貿易禁止、米国のリンカーン大統領による奴隷解放宣言などを経て実現した。
どれいせい【奴隷制】
奴隷を生産労働の主な担い手とする社会制度。原始社会に次ぐ古代社会に一般的に認められ、ギリシャ・ローマの社会に典型的にみられる。
どれいどうとく【奴隷道徳】
ニーチェの用語。強者の道徳としての君主道徳に対し、強者への怨恨 (えんこん) から成立する弱者の道徳。キリスト教道徳がその典型であるとした。→ルサンチマン
どれいぼうえき【奴隷貿易】
奴隷を商品として行う貿易。特に16世紀以降、新大陸の植民地開発のための労働力としてアフリカ住民を対象に、ヨーロッパ各国の間で盛んに行われた。19世紀に入り奴隷解放運動が高まるにつれて急速に衰退。
どれいろうどう【奴隷労働】
労働する人間の人格を無視して強制される労働。
どれいかいほうせんげん【奴隷解放宣言】
南北戦争中に、第16代米国大統領リンカーンが奴隷解放に関して発した宣言。1862年9月に予備宣言、1863年1月に本宣言。