ていじょうこう【定常光】
写真撮影に用いる、その場にある一定の明るさをもつ光。外光などの自然光のほか、室内の電球や蛍光灯、スタジオ撮影用の照明などによる光をいう。→瞬間光
ていじょうじょうたい【定常状態】
1 流体の速さや電流の強さなど動的現象の物理量が、空間の各点において時間的に変化がなく一定している状態。 2 量子力学で、ある体系のエネルギーが一定に保たれている状態。
ていじょうでんりゅう【定常電流】
強さや方向が時間によって変わらない電流。
ていじょうは【定常波】
一定の位置で振動するだけで進んでいるように見えない波。進行波とその反射波とが重なり合ったときなどにできる。定在波。停立波。
ていじょうりゅう【定常流】
時間的に運動の様相が変化しない流れ。流体の流速、圧力、密度などの物理量は時間によらず一定。完全流体の場合はベルヌーイの定理が成り立つ。⇔非定常流。
ていじょううちゅうろん【定常宇宙論】
宇宙の基本的な構造は時間的に変化しないという説。1948年にヘルマン=ボンディ、トーマス=ゴールド、フレッド=ホイルにより提唱。エドウィン=ハッブルが銀河の後退速度の観測から導いた膨張宇宙説を説明するため、宇宙の密度が一定に保たれるよう、常に新たな物質生成が起こると主張した。現在は宇宙背景放射などの観測事実から、宇宙には始まりがあり、爆発的な膨張とともに誕生したというビッグバン宇宙論が主流となっている。