出典:gooニュース
「実質賃金」が上がらない!…賃上げ定着、道険し
所定内給与は春闘の結果を反映し、32年ぶりの高い伸びを示すものの、物価上昇分を加味した実質賃金は、24年11月(速報値)まで4カ月連続の前年同月比マイナスで推移する。6月に27カ月ぶりにプラスに転じたもの、8月以降は水面下に沈んだままだ。25年春にかけて改善傾向がみられる可能性はあるが、政府による電気・ガス料金の補助金の効果で物価上昇が抑制される側面が強い。
実質賃金4カ月連続のマイナスに庶民の嘆き《安倍さん、給料が下がり続けて発泡酒が水道水に変わったよ》
厚生労働省が9日に発表した昨年11月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、現金給与総額(名目賃金)に物価の変動を反映させた実質賃金は、前年同月比0.3%減で、4カ月連続のマイナスとなった。 電気・ガス代、食料品などの物価上昇に給与の伸びが追い付かない状況が続いているわけだが、物価上昇の理由の一つにあるのは円安だろう。
11月の実質賃金0.3%減 前年同月比、4カ月連続マイナス
一方、実質賃金の計算に使う消費者物価指数(持ち家の帰属家賃を除く総合)が3.4%上がり、この物価上昇分を差し引いた実質賃金は0.3%減となった。 10月分は、速報値では前年同月比0.0%の横ばいだったが、確報値で0.4%減に下方修正された。賃金水準が低いパートタイム労働者の割合が増加したためという。
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