出典:gooニュース
少子化を生きる ふくしまの未来 第1部「双葉郡のいま」(3) 教育移住 「ゆめの森」に集う 特色ある学び共感呼ぶ
福島県大熊町大川原地区の町営住宅に2021(令和3)年から暮らしている横山純一さん(73)の表情は明るい。「散歩中に子どもとすれ違うし、学校から元気な声が聞こえてくる。将来を担う世代が身近にいるのはいいね」と、地域に活気をもたらす存在を歓迎している。 子どもを増やすために充実した教育環境は欠かせない。その実例が2023年夏に地区内の一角に完成した義務教育施設「学び舎(や) ゆめの
少子化を生きる ふくしまの未来 第1部「双葉郡のいま」(2) 受け皿 預け先が足りない 子育て世帯転入の壁に
東京電力福島第1原発事故に伴って急激な人口減少に陥った福島県の双葉郡では、若い世代の帰還の動きは鈍い。元々の住民を戻すだけでは自治体として存続していくのは難しい。各町村は、次代の定住者を増やす一環として子どもを含む移住者の呼び込みに力を入れている。 双葉町のJR双葉駅西側に広がる町営住宅団地「駅西住宅」の一角に昨年11月下旬、明るい笑い声が響いた。主婦の綾部優希さん(34)は活発
少子化を生きる ふくしまの未来 第1部「双葉郡のいま」(1) 孤立感 衰えた「地域の力」 子ども持つ選択に不安
2011(平成23)年3月11日に起きた東日本大震災、それに続く東京電力福島第1原発事故は福島県勢に深い爪痕を残した。県推計人口は大きく落ち込み、原発が立地する双葉郡は特に深刻だ。長期の避難で子どもが激減した。一般の自然減、社会減でくくれない「被災減」とも言うべき状況に至った地域で、何が起きているのか。「課題先進地」の今を出発点に子どもが消えた地域の未来と打開の糸口を探る。 双葉郡
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