山椒は小粒でもぴりりと辛い
山椒の実は小さくても非常に辛い。からだは小さくても、気性や才能が鋭くすぐれていて、侮れないことのたとえ。
さんしょううお【山椒魚】
有尾目のサンショウウオ科・アンビストマ科・プレソドン科両生類の総称。約280種が知られる。成体にも発達した尾があり、四肢が発達。肺および皮膚で呼吸するが、肺を欠くものもある。ほとんど陸生で、止水または渓流に卵嚢 (らんのう) を産みつける。日本にはハコネサンショウウオ・カスミサンショウウオなどがいる。はたけどじょう。はじかみうお。あぶらめ。《季 夏》「—この滝に棲 (す) む神代より/青邨」 [補説]書名別項。→山椒魚
さんしょうくい【山椒喰】
スズメ目サンショウクイ科の鳥。スズメよりやや大形で、後頭部の辺りは黒く、背は灰色、額と腹が白い。日本では夏鳥として山地にみられ、ヒリヒリッと鳴く。《季 春》「風くれば檜原 (ひばら) したたり—/波郷」
さんしょうじょうゆ【山椒醤油】
サンショウの若葉や粉末にした実を用いて香味をつけた醤油。
さんしょうばら【山椒薔薇】
バラ科の落葉低木。箱根・富士地方の山地にみられる。枝にとげが多く、葉はサンショウに似る。初夏に淡紅色の5弁花を枝先に一つずつつける。
さんしょうびょう【山椒鋲】
頭部をサンショウの実のように丸く作った釘 (くぎ) 。湯殿の腰羽目、戸袋の板などを張るときに化粧釘として用いる。
さんしょうみそ【山椒味噌】
サンショウの若葉や実をすり込んで香味をつけた味噌。木の芽味噌。
さんしょうも【山椒藻】
サンショウモ科の一年生のシダ。水田・池沼の水面に浮かび、長さ7〜10センチ。葉は3枚ずつ密につき、2枚は水面に浮かびサンショウの葉を思わせる。1枚は細かく裂けて水中に垂れる。秋、水中の葉の基部に球状の袋をつけ、中に胞子を生じる。