しまばらあまくさいっき【島原天草一揆】
寛永14年(1637)から翌年にかけて、九州の島原・天草に起こったキリシタン信徒を主とする農民一揆 (いっき) 。幕府の禁教政策と領主の苛政 (かせい) に対し、天草四郎時貞を頭 (かしら) とする約4万の農民・浪人が原城にこもって頑強に抵抗、幕府軍によって4か月後に落城した。島原の乱。天草の乱。天草一揆。
しまばらきょうげん【島原狂言】
明暦(1655〜1658)ころから寛文(1661〜1673)にかけて流行した、京都の島原遊郭を舞台とする傾城 (けいせい) 買いの様子を演じた歌舞伎狂言。のち京都では、歌舞伎狂言そのものを意味するようになった。島原歌舞伎。
しまばらし【島原市】
⇒島原
しまばらじょう【島原城】
長崎県島原市にあった城。有馬氏のあとの領主松倉重政が元和4年(1618)から寛永2年(1625)にかけて築城。のち、島原天草一揆で、一揆 (いっき) 勢の攻撃を受けた。明治7年(1874)の廃城令を受けて土地建物が売却・破壊されるが、昭和35年(1960)天守閣を復興。
しまばらどうちゅう【島原道中】
京都にあった島原遊郭の年中行事。毎年4月21日に郭中の太夫が盛装し、揚屋 (あげや) 入りを様式化して練り歩いたもの。太夫道中。
しまばらのらん【島原の乱】
⇒島原天草一揆
しまばらはんとう【島原半島】
長崎県南東部に突き出た、雲仙岳を中心とする半島。有明海・島原湾・橘 (たちばな) 湾に囲まれる。
しまばらもよう【島原模様】
和服で、襟先から衽 (おくみ) ・前裾 (まえすそ) にかけて置いたはでな模様。京都島原の遊女の衣装から始まったという。千代田模様。島原褄 (つま) 模様。
しまばらわん【島原湾】
九州西部にある内湾。湾奥を有明海とよび、島原半島と熊本県の間をさすこともある。南方は宇土半島・天草諸島に限られる。
しまばらたいへんひごめいわく【島原大変肥後迷惑】
寛政4年(1792)の雲仙岳噴火活動によって起こった災害。雲仙岳の東にある眉山 (まゆやま) が火山性地震により山体崩壊を起こして島原に流出。さらに、有明海に流れ込んだ土砂は津波を発生させ、対岸の肥後国天草にも被害が及んだ。死者約15000人を出し、国内最大の火山災害といわれる。