かわばたぎょくしょう【川端玉章】
[1842〜1913]日本画家。京都の生まれ。名は滝之助。円山派の中島来章 (なかじまらいしょう) に師事。のち、洋画法を高橋由一 (たかはしゆいち) に学ぶ。精緻 (せいち) な山水・花鳥画を得意とした。晩年、川端画学校を設立。
かわばたどうき【川端道喜】
[?〜1592]戦国・安土桃山時代の京都の商人。本名は中村五郎左衛門。餅・粽 (ちまき) を製造販売、京餅座の権利を取得して供御 (くご) の餅を御所に献上した。
かわばたぼうしゃ【川端茅舎】
[1897〜1941]俳人。東京の生まれ。本名、信一。竜子 (りゅうし) の異母弟。高浜虚子に師事。「ホトトギス」同人。句集に「華厳 (けごん) 」「白痴」など。
かわばたやすなり【川端康成】
[1899〜1972]小説家。大阪の生まれ。「新思潮」に発表した「招魂祭一景」で認められ、横光利一らとともに「文芸時代」を創刊。新感覚派として出発。日本ペンクラブ会長。文化勲章受章。昭和43年(1968)ノーベル文学賞受賞。のち、ガス自殺。作「伊豆の踊子」「浅草紅団 (あさくさくれないだん) 」「雪国」「千羽鶴」「山の音」など。
かわばたやすなりぶんがくしょう【川端康成文学賞】
川端康成を記念して昭和49年(1974)に創設された文学賞。本人のノーベル文学賞賞金を基金とし、川端康成記念会が主催。年に1回、優れた短編小説に対して贈られる。第1回受賞作品は上林暁の「ブロンズの首」。平成31年(2019)休止、令和3年(2021)再開。
かわばたりゅうし【川端竜子】
[1885〜1966]日本画家。和歌山の生まれ。本名、昇太郎。初め洋画を学び、渡米後に日本画に転向。壮大豪放な表現を理想とし、会場芸術としての日本画を唱えて院展を脱退、青竜社を結成。終生、在野の立場を貫いた。文化勲章受章。