おとぎいぬ【御伽犬】
「犬箱 (いぬばこ) 」に同じ。
おとぎこしょう【御伽小姓】
幼君に仕えて、その遊び相手となる小姓。
おとぎしばい【御伽芝居】
おとぎ話を芝居に仕組んで演出した児童劇。明治末期から大正にかけて行われた。
おとぎしゅう【御伽衆】
室町末期以後、将軍・大名のそばにいて話し相手や書物の講釈などをした人。御伽坊主。
おとぎぞうし【御伽草子】
室町時代から江戸初期にかけて作られた短編物語の総称。平安時代の物語文学から仮名草子に続くもので、空想的・教訓的な童話風の作品が多い。また、特に江戸中期、享保(1716〜1736)のころ、大坂の渋川清右衛門がそのうちの23編を「御伽文庫」と名づけて刊行したものをいう。
おとぎのくに【御伽の国】
おとぎ話に出てくる、美しく楽しい世界。
おとぎばなし【御伽話/御伽噺】
1 子供に聞かせる伝説・昔話など。「桃太郎」「かちかち山」の類。また、比喩 (ひゆ) 的に、現実離れした空想的な話。 2 おとぎ1の際にする話。 [補説]作品名別項。→おとぎ話
おとぎぼうこ【御伽這子/御伽婢子】
天児 (あまがつ) の一。白い練り絹で綿をくるんで、小児の姿に作り、黒糸を髪として左右に垂らした人形。小児の魔よけとした。 [補説]書名別項。→御伽婢子
おとぎぼうず【御伽坊主】
1 通夜のとき、死者の枕元で経を読む僧。 2 「御伽衆 (おとぎしゅう) 」に同じ。