まんせいすいえん【慢性膵炎】
膵臓 (すいぞう) に繰り返し炎症が起こり、膵臓の細胞が破壊され、膵臓の機能が徐々に失われていく病気。約半数は長期にわたるアルコールの過剰摂取によると考えられ、他に、胆石症に合併する場合や、原因不明の突発性のものなどがある。腹痛・背部痛・食欲不振・体重減少などの症状があらわれ、進行すると糖尿病を発症することもある。→急性膵炎
まんせいはいアスペルギルスしょう【慢性肺アスペルギルス症】
アスペルギルスという真菌が肺に定着・増殖し、喀血 (かっけつ) などの症状を起こす病気。肺結核・肺気腫・気管支拡張症・胸部手術などで肺に空洞がある場合に発症することが多い。CPA(chronic pulmonary aspergillosis)。
まんせいふくびくうえん【慢性副鼻腔炎】
《「まんせいふくびこうえん」とも》鼻の周囲に広がる副鼻腔という空洞に起こる慢性の炎症で、症状が3か月以上続くものをいう。主な症状は、鼻汁・鼻づまり・頭重感・嗅覚障害など。俗に、蓄膿症と呼ばれる。→副鼻腔炎
まんせいふくびこうえん【慢性副鼻腔炎】
⇒まんせいふくびくうえん(慢性副鼻腔炎)
まんせいがいしょうせいのうしょう【慢性外傷性脳症】
頭部に繰り返し衝撃を受けたり、脳震盪 (のうしんとう) を繰り返し起こした人が発症する、進行性の病気。受傷後数年以上経って、認知症やパーキンソン病に似た症状が現れる。ボクシング・プロレス・アイスホッケー・アメリカンフットボールなど接触が多いスポーツ選手に多くみられる。CTE(Chronic traumatic encephalopathy)。ボクサー脳症。
まんせいき【慢性期】
急性期を過ぎ、病状は比較的安定しているが、病気が穏やかに進行している状態。→慢性期病院