たわれうた【戯れ歌】
たわむれに作る歌。こっけいな歌。また、狂歌。
たわれお【戯れ男】
好色な男。放蕩 (ほうとう) する男。道楽者。「すこしもそういう—と違うところがないかのように思った」〈藤村・春〉
たわれごと【戯れ言】
「たわむれごと」に同じ。
たわれな【戯れ名】
1 狂歌師などの雅号。狂号。狂名。 2 みだりがわしい評判。情事のうわさ。浮き名。「遠つ山宮城が原の萩みると秋は儚き—ぞ立つ」〈曽丹集〉
たわれびと【戯れ人】
たわむれる人。浮気者。好色な人。「対の御方いと色めかしう、世の—にいひ思はれ給へるに」〈栄花・さまざまの喜び〉
たわれめ【戯れ女/遊女】
1 好色な女。身持ちの悪い女。「蕩子 (たわれお) —の痴情にも近い多くのあわれさを考えたのも」〈藤村・新生〉 2 あそびめ。うかれめ。遊女 (ゆうじょ) 。「浪の上に浮かれて過ぐる—も頼む人には頼まれぬかは」〈六百番歌合・恋下〉