くくりあご【括り顎】
肉づきがよくて二重になったあご。「—の円い顔」〈荷風・あめりか物語〉
くくりおのはかま【括り緒の袴】
裾に通した緒で裾口をくくるようにした袴。指貫の古い形とされる。
くくりざる【括り猿】
四角な布に綿を縫い込み、四隅を足として1か所に集めてくくり、頭をつけて猿の形に作ったもの。江戸時代に流行し、幟猿 (のぼりざる) に用いた。また、遊郭などで客の足止めをするまじないにした。
くくりずきん【括り頭巾】
頭の形に合わせて丸く作り、へりをしぼった頭巾。大黒頭巾。「—で野暮 (やぼ) めが???? (しか) るやつさ」〈黄・高漫斎〉
くくりそで【括り袖】
綿を入れてふっくらと縫った袖口。「互ひに心懸け袖の、縁に縒 (よ) り糸—」〈浄・薩摩歌〉
くくりぞめ【括り染(め)】
⇒絞 (しぼ) り染め
くくりなおし【括り直し】
事業などの枠組みを再編成すること。取引所での売買の単位となる、また、株主総会での議決権の単位となる株式数を変更すること。1000株単位から100株単位に変えるなど。取締役会で定款変更決議が必要。
くくりばかま【括り袴】
裾口にひもを通してくくり、すぼめた袴。指貫・狩袴など。「其の身は玉だすきをあげて—利根 (りこん) に、烏帽子 (えぼし) をかしげに被 (かづ) き」〈浮・永代蔵・四〉
くくりひも【括り紐】
物をくくるのに使うひも。
くくりまくら【括り枕】
布帛 (ふはく) で筒形に縫い合わせ、そば殻・茶殻などを入れ、両端をくくって作る枕。箱枕・木枕などと区別していう。