していやくぶつ【指定薬物】
中枢神経系の興奮・抑制や幻覚を引き起こす作用があり、人体に使用すると保健衛生上の危害が生じるおそれがあるとして、厚生労働大臣が指定する薬物。薬機法で製造・輸入・販売・所持・購入・医療目的以外の使用などが禁止されている。
していなんびょう【指定難病】
難病医療法に基づいて厚生労働大臣が指定する疾患。原因が明らかでなく、治療方法が確立していない希少な疾病で、長期の療養を必要とする難病のうち、患者数が人口の0.1パーセント程度以下で、客観的な指標による一定の基準が定まっているもの。国が医療費を助成する。
していほぜいちいき【指定保税地域】
税関の手続きを迅速に処理するために、関税を留保したまま、外国貨物の積み下ろし・運搬を行い、一時的に蔵置 (ぞうち) することができる場所として、財務大臣が指定した、港湾や空港にある土地や建物。保税地域の一種。
していしんにゅうこうぐ【指定侵入工具】
建物に侵入するために、錠を破壊したり、出入り口や窓の戸を破るために用いられるおそれのある工具。一定の要件を満たすドライバー・バール・ドリルなどで、特殊開錠用具所持禁止法により、正当な理由なく隠し持つことが禁止されている。
していこくりつだいがくほうじん【指定国立大学法人】
文部科学省により、世界最高水準の教育研究活動の展開が見込まれると認められ、指定された国立大学法人。指定された法人には、研究の成果を活用する事業者への出資が認められる。また、給与基準などの規制が緩和されるため、世界的な研究者を高給で雇用することが可能になる。 [補説]平成29年(2017)に京都大学・東京大学・東北大学が指定され、平成30年(2018)には東京工業大学と名古屋大学が追加指定された。
していとうけい【指定統計】
国や地方公共団体が作成する統計のうち、特に重要なものとして総務大臣が指定した統計。平成19年(2007)の統計法改正に伴い、基幹統計の呼称に改められた。
していてんかぶつ【指定添加物】
食品添加物のうち、国が安全性・有効性を確認し、使用を認めたもの。ソルビン酸などの合成添加物と、キシリトールなどの天然物があり、464品目が登録されている(令和2年1月現在)。→既存添加物
していやさい【指定野菜】
国内で生産される野菜のうち、特に消費量が多く重要であると国が指定し、価格の安定をはかるなどの措置をとるもの。→特定野菜 [補説]キャベツ、きゅうり、さといも、だいこん、たまねぎ、トマト、なす、にんじん、ねぎ、はくさい、ばれいしょ、ピーマン、ほうれんそう、レタスの14品目。令和8年度(2026)からブロッコリーが追加される。
していかんりちょうじゅう【指定管理鳥獣】
生息数が著しく増加し、生態系や生活環境、農作物に被害を与えるため、環境大臣が個体数の管理が必要と定めた鳥獣。平成26年(2014)の鳥獣保護法改正により、捕獲事業制度が創設され、ニホンジカとイノシシが指定管理鳥獣に指定。令和6年(2024)、ツキノワグマ(四国を除く)とヒグマが追加された。
していしょねつひなんしせつ【指定暑熱避難施設】
危険な暑さから避難するための場所として、適当な冷房設備を有する等の要件を満たす施設。市区町村によって指定され、「熱中症特別警戒情報」の発表期間中、一般に開放される。クーリングシェルター。 [補説]通常時でも、暑さを避けるための休憩所として利用できるところが多い。