振(り)切る(ふりきる)
の例文・使い方・用例・文例(2)
-
・・・ 勿論、小春が送ろうと言ったが、さっきの今で、治兵衛坊主に対しても穏でない、と留めて、人目があるから、石屋が石を切った処、と心づもりの納屋の前を通る時、袂を振切る。…… お光が中くらいな鞄を提げて、肩をいからすように、大跨に歩・・・
泉鏡花
「みさごの鮨」
-
・・・男の子は母親から手を振り切ると、厩の方へ馳けて来た。そうして二間ほど離れた場庭の中から馬を見ながら、「こりゃッ、こりゃッ。」と叫んで片足で地を打った。 馬は首を擡げて耳を立てた。男の子は馬の真似をして首を上げたが、耳が動かなかった。で、・・・
横光利一
「蠅」
goo辞書とは
goo辞書は無料で使える辞書・辞典の検索サービスです。1999年にポータルサイト初の辞書サービスとして提供を開始しました。出版社による信頼性の高い語学辞典(国語辞書、英和辞書、和英辞書、類語辞書、四字熟語、漢字など)と多種多様な専門用語集を配信しています。すべての辞書をまとめて検索する「横断検索」と特定の辞書を検索する「個別検索」が可能です。国語辞書ではニュース記事や青空文庫での言葉の使用例が確認でき、使い方が分からない時に便利です。