捨(て)石/棄て石(すていし)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・ どこか、庭の捨て石の下からはい出てきた、がまがえるが、日あたりのいい、土手の草の上に控えて、哲学者然と瞑想にふけっていましたが、たまたま頭が上へ飛んできた、女ちょうのひとりごとをきくと、目をぱっちりと開けて、大きな口で話しかけました。・・・
小川未明
「冬のちょう」
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・・・土用の日ざしが狭い土堤いっぱいに涼しい松の影をこしらえて飽き足らず、下の蕃藷畑に這いかかろうとする処に大きな丸い捨石があって、熊さんのためには好い安楽椅子になっている。もう五十を越えているらしい。一体に逞しい骨骼で顔はいつも銅のように光って・・・
寺田寅彦
「嵐」
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