むらかみかがく【村上華岳】
[1888〜1939]日本画家。大阪の生まれ。本名、震一。土田麦僊 (つちだばくせん) らと国画創作協会を結成。
むらかみきじょう【村上鬼城】
[1865〜1938]俳人。江戸の生まれ。本名、荘太郎。正岡子規・高浜虚子に師事して「ホトトギス」に参加。著「鬼城句集」「鬼城俳句俳論集」など。
むらかみげんぞう【村上元三】
[1910〜2006]小説家・劇作家。朝鮮の生まれ。戦後まもなく、佐々木小次郎をテーマにした小説を新聞に連載し、異色の時代小説作家として注目を集めた。「上総風土記 (かずさふどき) 」で直木賞受賞。他に「松平長七郎江戸日記」「源義経」「水戸黄門」など。映像化された作品も多い。昭和49年(1974)紫綬褒章受章。
むらかみし【村上市】
⇒村上
むらかみすいぐん【村上水軍】
中世、瀬戸内海で活躍した海賊衆。能島 (のしま) ・因島 (いんのしま) などを根拠地とした村上氏一族を中心に、室町幕府や有力守護大名から海上警固を命じられるなどして勢威をふるった。
むらかみせんしょう【村上専精】
[1851〜1929]仏教学者・真宗大谷派の僧。丹波の生まれ。東大教授・大谷大学学長。雑誌「仏教史林」を創刊、仏教の歴史的研究を提唱。大乗非仏説論を主張した。著「仏教統一論」「日本仏教史綱」など。
むらかみついしゅ【村上堆朱】
村上市から産する漆器。木彫りの素地 (きじ) に漆を塗り、堆朱・堆黒などに似せたもの。
むらかみなみろく【村上浪六】
[1865〜1944]小説家。堺の生まれ。本名、信 (まこと) 。別号、ちぬの浦浪六。撥鬢 (ばちびん) 小説とよばれる通俗小説を多数発表した。作「三日月」「奴の小万」など。
むらかみはるき【村上春樹】
[1949〜 ]小説家。京都の生まれ。処女小説「風の歌を聴け」でデビュー。「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」で谷崎潤一郎賞受賞。「ノルウェイの森」は空前のベストセラーとなる。他に「羊をめぐる冒険」「ねじまき鳥クロニクル」「海辺のカフカ」など。平成18年(2006)フランツ‐カフカ賞、フランク‐オコナー国際短編賞を受賞するなど、海外でも高い評価を受けている。
むらかみひでとし【村上英俊】
[1811〜1890]幕末・明治前期のフランス語学者。下野 (しもつけ) の生まれ。独学でフランス語を修得し、幕府の蕃書調所、維新後の家塾達理堂で教授・著訳に従事、フランス語研究の先駆的役割を果たした。著「三語便覧」「五方通語」「仏語明要」など。